海原雄山もうなった至高の刺身

2020/06/09

くじらのレシピ

食に関わる仕事をしているので、一般の人より様々な食材に接する機会が多いです。よく雑談やお酒の席で聞かれるのが、「今まで食べた中で一番おいしかったものは何か?」という話。私が尊敬する、東京農業大学名誉教授で発酵学の権威である小泉武夫先生が、答えたのが「クジラの尾の身」ちなみに、人気漫画で、日本のグルメブームのきっかけとなった「美味しんぼ」の海原雄山も至高のメニューの「至高の刺身」としてクジラの尾の身を出しています。私も初めてクジラの尾の身を食べたのは22年前。ミンククジラの尾の身を食べました。マグロの大トロと馬肉を足して割ったような味で、さっぱりとしているのに脂身の甘さと肉の旨味が際立った今まで味わったことの無い味に感動したのを覚えています。最終的には好みですが確かにこの味は、刺身の最高峰というのは確かだなーと納得したものでした。

でも、クジラの尾の身は大きなクジラからでもわずかしか取れない希少部位。早々に手に入るものでもありませんし大変高価です。そこでおすすめしたいのが、クジラの紅白の刺身。
クジラの赤肉と脂身である皮の部分を薄くスライスし一緒に食べるというもの。詳細はこちらをご参考ください→https://www.kujiraniku.com/html/page4.html

赤身肉の旨味と脂の甘みを同時に味わう事が出来、まるで尾の身のような味わいのこの刺身。本当におすすめですので、ぜひともお試しください。
さて、話は最初にもどります。「今まで食べた中で一番おいしかったものは何か?」
私の個人的な意見ですが、一番おいしい刺身は鯨の尾の身ですが、肉料理と言うと話はまた別です。次回は私が食べた今までで一番おいしい肉料理のお話をしたいと思います。