日本の偉人と鯨の関係 ジョン万次郎⑨黒船来航に対応するため江戸へ

2020/05/22

お客様に使えるくじらの話

土佐藩の士分として藩校である「教授館」の教授をしていた万次郎ですが、1853年にペリーが来航し、黒船来航への対応が必要となった幕府は、アメリカの知識が必要となり、幕府に招聘され、江戸に行くこととなります。その時に直参旗本の身分を与えられ、生まれ故郷である中濱村からとり、中濱万次郎と名乗ることとなります。ペリーはもともと、ジャパングランドと呼ばれたクジラの漁場で捕鯨をするための物資や水などの補給基地として開国を迫りました。万次郎にしてみれば自分の命を救ってくれたアメリカの捕鯨とのかかわりが、このような日本の激動の時代に交わるとは大変大きな運命を感じます。