【山口県】くじらの食文化④(北浦海岸の食) まとめ買いして塩鯨にしました

2020/08/02

全国のくじら伝統食

少し昔の山口県北浦海岸の食の話です。イカやサバなどの鮮魚を下関に出荷した帰りには、鯨肉を買ってきます。一度に10貫目くらいまとめて買い、四斗樽に塩をして塩鯨として保存し、主に秋から冬にかけて食べます。鯨の肉には赤身と皮(白身の部分)とがあり、これを刺身や煮物などにして色々な食べ方をします。しかし赤身は白身に比べて食べる回数は少なかったようです。

出典:『日本の食生活全集』(農文協)