【佐賀県】くじら供養塔④(玄界灘沿岸の食) くじらは親子の情が深く、小くじらをとれば、親くじらも必ず戻ってくる

2020/09/12

全国のくじら伝統食

少し昔の佐賀県玄界灘沿岸の話です。くじらは親子の情が深く、小くじらをとれば、親くじらも必ず戻ってくるので、捕獲できると言います。六地蔵を供養塔としているのは地蔵信仰だけでなく、人の親としての深い愛情と殺生せざるをえない思いが込められていると思われます。沿岸の人々は、捕鯨業に携わってはいても、殺生し名産として広くもてはやされていました。

出典:『日本の食生活全集』(農文協)