鯨の通り道 和歌山県串本町 自然の芸術 衝立岩

2021/01/19

お客様に使えるくじらの話

本州最南端にして、鯨の通り道である黒潮の町、和歌山県串本町。その串本町の名勝の一つが橋杭岩(はしくいいわ)。約850メートルの列を作って、大小およそ40の岩柱がそそり立っています。海の浸食によって岩の固い部分が残り、まるで橋の杭のように見えるところから、名前が付きました。伝説では、弘法大師と天邪鬼が一晩で橋を作るため建てたという伝説もあります。

近くで見てみると、岩がゴロゴロしています。長い年月をかけて、岩が崩れて、また新たな自然の芸術を作っています。また岩の近くは、干潮だっあのか干潟のようになっていて、たくさんの潮だまりがありました。そこには、カニや小魚などたくさんの生き物がいて、自然観察の場所としても楽しめます。
この橋杭岩の向こうの海は黒潮の流れ、鯨が訪れる太平洋。昔の鯨捕りの人もこの自然の芸術である橋杭岩を眺め、鯨に挑んでいたのかと考えるとロマンを感じます。