純米吟醸 鯨えびす 和歌山県

2021/03/08

お客様に使えるくじらの話

道の駅たいじで見つけた「純米吟醸 鯨えびす」。
ラベルには、クジラに乗った恵比寿様が右に「熊野三山詣」左手に「鯛」を持ったとても縁起の良いもの。
その食べるには、クジラと地元漁師にまつわる逸話が書いてあります。その逸話とても興味深かったので、書かせていただきます。

『昔、紀州熊野の太地浦に佐吉という、浦で一番の鯨捕りの漁師が住んでいました。ある夜、枕元に鯨が現れ、優しい声で佐吉に訴えました。「お願いがあります。明日子鯨を連れて熊野詣に参りますが、どうぞお見逃しください。恩は決して忘れません」翌日、子連れのクジラが沖を泳ぐのをみて浦の人々が鯨を取りに船を出そうと騒ぎ始めました。それを佐吉は制止して、出船させませんでした。翌年のこの日、佐吉はたくさんのクジラを捕ることができて大金持ちになりました。』

逸話として残るこの話。真偽はともあれ、それだけ、クジラと宗教、人々の暮らしが深く結びついている証と言えるのではないでしょうか?