【山口県】なんばん(長門内陸の食) くじらの赤身を野菜と炒め煮して味噌と酒粕で味付けした「なんばん」

2020/08/01

全国のくじら伝統食

少し昔の山口県長門内陸の食の話です。くじらの赤身は刺身がとてもおいしいですが、なんばんにします。鍋でくじらを炒め、ダイコン、ニンジン、サトイモ、ゴボウを短冊に切って入れ、さらに炒めて煮ます。味付けには味噌を使いますが、酒粕を入れると味が良くなります。粕のないときは酒を使います。酒粕と味噌は味ととてもよく合います。はずし(白身と赤身の混ざった場所である畝須)もなんばんの材料にします。
出典:『日本の食生活全集』(農文協)