クジラは、今の日本人にこそ必要な食材(その1)生活習慣病予防に、強力な効果が期待!

2019/12/14

くじらの栄養

世の中にはたくさんの食品があり、これは何に良い、こんな成分が沢山あるという情報があふれていますね。
最終的には、バランスの良い食事が一番なのですが、結構難しいのが「毎日の食事にどう組み込むか。そしてどう調理するか」ですね。
今回は、優良健康食品であるクジラ肉の健康効果を活かす食べ方についてお話します。

〇クジラ肉の健康効果を伝統的な食べ方にひと工夫して、効果を最大限に!

日常生活にあまりなじみのなくなったクジラ肉ですが、一定以上の年齢の方にとっては、なじみ深い食材ですね。そんなクジラ肉、実はすごい力にあふれているのです。

〇クジラベーコン(うすね)は、動脈硬化を防ぐ力が魚の10倍

1.血管年齢が気になる方は、クジラ肉

クジラ肉には、狭心症や心筋梗塞の原因となる動脈硬化を防ぐDPA(ドコサペンタエン酸)が魚の10倍あると言われています。今は、肌年齢や血管年齢なんて言う色々な箇所のアンチエイジングが話題になりますが、血管年齢の若返りにはクジラはかなりの効果が期待できます。また、動脈硬化による心筋梗塞の危険度を表した調査では、
・イヌイット(鯨食習慣)100人中3人
・デンマーク人(西洋型食習慣)100人中40人
という結果が出ています。ちなみにイヌイットは、魚を1週間から2週間に1回、クジラやアザラシを1日2回食べるような食生活が多いようです。医食同源とはよく言ったもので、食生活によって病気にかかる危険度が左右されるのですね。

2.クジラベーコン(うすね)+ゴマ油で効果倍増!

クジラの肉の中でもDPAが多いのはクジラベーコン(うすね)。
DPAの含有量は、100g中 赤肉5㎎ うすね(ベーコン)1000㎎と圧倒的。   さらに、クジラベーコンに少量のゴマ油を加えると、血管の防御力がさらに強化。クジラのDPAとゴマ油のセサミンの相乗効果で動脈硬化の原因である過酸化脂質の生産を抑える力も期待できます。

3.クジラベーコン(うすね)+ゴマ油+ご飯で糖尿病予防

クジラベーコン+ゴマ油、さらにご飯を一緒に食べると動脈硬化だけでなく、高血糖の予防にもあると言われています。クジラ肉の成分にインスリンの働きをする成分も含まれているので血糖値の上昇を抑制しますので、血糖値を抑えて糖尿病の予防につながります。

クジラ肉には、たくさんの部位があるので部位ごとに健康効果や味は様々。今回はクジラベーコン(うすね)の動脈硬化、糖尿病予防について書きましたが、次回は、赤身肉の肥満と疲労予防についてお話します。

(参照:日本テレビ おもいッきりテレビ、平成18年11月10日(金)放送分)

 


SDGs ゴール(No12)つくる責任 使う責任(持続可能な捕鯨から得られる鯨肉の利用に関する情報発信)
この記事は、「くじらSDGs」の一環として持続可能な捕鯨から得られる鯨肉の利用に関する情報発信を行っております