自然相手の仕事だからこそ生まれたクジラ信仰

2020/05/15

お客様に使えるくじらの話

多くの漁民は漁業が自然相手の採取活動であるので、瀬や潮流の状態、魚群の習性、気象などを熟知した漁民も、豊漁・不漁に一喜一憂しながら、不確実な世界で生きてきました。つまり、漁業が、海上での採取活動である以上、身の危険と漁の当たりはずれからは解放されないものです。したがって、安全と豊漁を神様に頼ろうという気持ちからクジラに関する信仰が生まれたと考えられます。

出典:日本とクジラ(福岡市博物館)