クジラがお伊勢、お宮、恵比寿の恩恵であることを繰り返す「羽指踊唄」

2020/05/16

お客様に使えるくじらの話

クジラ自体が恵比寿と考える捕鯨者の信仰の一例として、平戸市生月の益冨組の「羽指踊唄」を紹介します。
「お伊勢御利生でサー 今年は背美を掛けよよな」
「お宮御利生でサー 今年は背美を掛けよよな」
「恵比寿御利生でサー 今年は背美を掛けよよな」
御利生とは、ご利益、恩恵という意味で、背美とはセミクジラの事です。すなわちセミクジラがお伊勢、お宮、恵比寿の恩恵であることを繰り返し、クジラと神々との強いつながりを表現しています。

出典:日本とクジラ(福岡市博物館)