何種類もの銛を作りクジラに挑んだ太地鯨組。

2020/04/15

お客様に使えるくじらの話

和歌山県太地の鯨組が使った銛の種類は、九州の鯨組と比べて多くありました。「熊野太地浦捕鯨史」には、早銛、指添銛、下タヤ早銛、角銛、中銛、柱銛、万銛、鼻銛、手形銛、大中小3種類の剣が使用されていたとされています。とにかくたくさんの銛や剣を工夫して作りクジラに挑んでいた太地の鯨組の捕鯨技術の高さは当時最高峰だったと考えられます。

 出典:日本とクジラ(福岡市博物館)