役職が世襲制だった太地鯨組。

2020/04/16

お客様に使えるくじらの話

全国からの出稼ぎの鯨捕りが集結し、実力勝負だった九州の鯨組の話を前回しましたが、その一方太地鯨組の役職は世襲制となっていました。その世襲は明治時代まで続き、今の苗字となって残っています。例えば、「脊古」姓を名乗っているのは、銛打ちの子孫。銛鍛冶は、「梶」。山で鯨を見張っていたものは、「遠見」。筋の加工をしていたものは「筋師」などを名乗っていました。

出典:日本とクジラ(福岡市博物館)