【佐賀県】かのこくじらと青たかなの煮しめ①(有田焼き物の里の食) かのこくじら=くじらの赤身と脂身が混じり合ったところ

2020/09/25

少し昔の佐賀県有田焼き物の里の食の話です。昼前に周囲の山から摘んできた、はぎな(よめな)をゆでて水洗いし、きざんで、焼き塩と一緒に炊きたてのごはんに混ぜます。春の前ぶれに二里村からしろいお(しらうお)売りが来ます。生きているものを買い、卵とじのおつゆを作ります。魚屋さんから買った、かのこくじら(くじらの赤身と脂身が混じり合ったところ)と青たかなをゆっくり煮て、おかずの一皿にします。

出典:『日本の食生活全集』(農文協)