【佐賀県】つんきーだご汁①(玄界灘沿岸の食の話) カボチャやくじらの畝(腹側の脂身)、ささげ豆の入った「つんきーだご汁」

2020/10/18

全国のくじら伝統食

少し昔の佐賀県玄界灘沿岸の少し昔の食の話です。晩飯は星を見て家に帰りつき、そこから作って食べます。ごはんのかわりに自分の家でうどん、そばを打ったり、かんころ(生のサツマイモを切って干したもの)の粉でつくった「ろくべえ」、カボチャやくじらの畝(腹側の脂身)、ささげ豆の入った「つんきーだご汁」なども食べます。つんきーだごは、小麦粉をこねて、指でちぎりながら味噌味の汁に落とし込んでいきます。汁にはダイコン、ニンジン、サトイモ、ネギなども入れます。また、冬の寒い日のタイコン、菜っ葉、ネギ、いで干し(煮干し)の入った、汁たっぷりの麦飯のずうし(ぞうすい)は体がとても温まります。

出典:『日本の食生活全集』(農文協)