鎌倉時代には鯨油を使っていた。

2020/04/14

お客様に使えるくじらの話

13世紀ごろの館山市長須賀条里制遺跡では、人が割った形跡のあるゴンドウクジラの頭骸骨が見つかっています。どうやら脳油を採取しようと割ったのではないかと考えられています。1277年の「鎌倉遺文」の一説に「安房国でねずみいるかという大魚が捕れ、鎌倉に送られて家々で油をしぼっているが臭い」という記載があるので、当時クジラ類から灯油用として鯨油をしぼっていたことが分かります。

 出典:日本とクジラ(福岡市博物館)