【兵庫県】お雑煮（異国料理の似合う街・神戸の食） クジラが入っていた神戸のお雑煮

少し昔の神戸の食の話です。お正月料理ですが、お雑煮だけは家で作ります。ダイコン、カブ、ニンジン、ゴボウ、サトイモ、ヤマイモを丸く治まるという「げん」をかついで丸く切ります。これにブリとクジラの赤身肉の切り身の八品で末広とし、丸もちを入れ、白みそで味付けします。仕上げはもちの上に青葉つきの小さいダイコンを置いて出来上がりです。雑煮のもちは、「食いあがり」と言って、元旦に3個だと2日に4個、三日は5個と数を増やさないといけないので、自然に元旦は控えめにします。

出典：『日本の食生活全集』（農文協）