【兵庫県】混ぜご飯（播磨山地の食） 春と冬にはクジラが入る混ぜご飯

少し昔の兵庫県播磨山地の食の話です。普通に炊いたご飯に、前もって炊いておいた具を混ぜ込んだ、混ぜご飯。1年中、チクワ、厚揚げ、ササゲ豆を入れます。この他に季節により、春は皮クジラ、夏はエンドウ豆、ソラマメ、ゴボウ、秋はキノコ、冬は皮クジラ、いり干しを入れると大変なご馳走の感じが出ます。具の材料を細かく切り、柔らかく煮たササゲ豆を加え、砂糖と醤油で煮ます。食べる直前に熱いご飯を混ぜます。

出典：『日本の食生活全集』（農文協）