【和歌山県】鶏のねぶか煮(和歌山県熊野灘の食) 春、鶏の代わりにクジラやイルカを取りの替りにすることもあります

2020/07/23

全国のくじら伝統食

少し昔の和歌山県熊野灘の食の話です。この地域は海の動物としては、ごんど(ゴンドウクジラ)やイルカの肉を良く食べていたそうです。これらも野菜と一緒に煮て食べる事が多いようです。たまに肉が食べたくなると、鶏をつぶしてねぶか(ネギ)煮を作ります。春、ごんどやイルカを買ってきて作ることもありますし、冬は猟の獲物のウサギの肉でも作ります。ごんどやイルカで作る時は、アクが強い肉だけ先に湯炊きしておき、調味料を多めに入れます。肉とたっぷりのねぶか、コンニャク、麩を鍋に入れ、砂糖と醤油で煮ます。スジナ、シャクシナなどを一緒に入れることもあります。

出典:日本の食生活全集(農文協)