【福岡県】端午の節句の料理②(筑紫平野の食) 必ず生くじらを食べます

2020/08/21

全国のくじら伝統食

少し昔の福岡県筑紫平野の食の話です。初節句には、嫁の実家からのぼり、鯉のぼりが贈られます。近所、親戚を招待してのご馳走は、青魚ではあるが尾頭付き、がめ煮、吸い物、おばゆけ(くじらの皮下の白い脂)とわけぎの酢味噌に赤飯です。それに、必ず生くじらを食べます。赤身のくじらの刺身といえば、大変なご馳走です。夜はしょうぶ湯に入りますが、「頭の痛うならんごと」としょうぶの葉を鉢巻きにします。

出典:『日本の食生活全集』(農文協)