【福岡県】皮くじらの煮つけ(筑後南部クリーク地帯の食) 皮くじらは塩もので、大きいものを1本まとめて買う

2020/08/23

全国のくじら伝統食

少し昔の福岡県筑後南部クリーク地帯の食の話です。有明海が近いので、この地域では新鮮な魚が手に入ります。日常たまに買う魚は、イワシ、タチノウオ、サバ、クッゾコ、アジ、カレイ、エーガンチョ(エイ)、ヒラ、オウメイオ、ハダラ(サッパ)、グチ(イシモチ)の頭などで、主に黒砂糖と醤油で煮つけにして食べます。皮くじらは塩もので、大きいものを1本まとめて買います。これを切ると手がべとべととしますが、煮つけの味だしに美味です。味出汁に、いりこやしらすなどの小魚も買います。

出典:『日本の食生活全集』(農文協)