【福岡県】七草汁①(博多の四季と食) 七草は頼んでおいた農家の人が届けてくれます

2020/08/29

全国のくじら伝統食

少し昔の福岡県博多の食の話です。暮れから正月にかけて、女たちは夢中で働いてきたが、お客も途切れてほっとすると、もう6日の晩です。お汁粉だけでも春の七草をととのえて、今晩のうちにたたいておかなければなりません。七草は頼んでおいた農家の人が届けてくれます。七草と、その足りない分を補うかつお菜をそれぞれ茹でて、小さく刻み、なお、包丁とすりこぎでトントンとたたきます。

出典:『日本の食生活全集』(農文協)