【福岡県】七草汁②(博多の四季と食) くじら肉も入る七草汁

2020/08/29

全国のくじら伝統食

少し昔の福岡県博多の食の話です。七草を切り、最後トントンと包丁とすりこぎでたたきます。その時「七草なずな 唐土の鳥が 日本の空に 渡らぬうちに」と唱えながらたたきます。そして、7日の朝、薄味の味噌汁を仕立て、ダイコンとサトイモは3,4分に角切り、コンニャクもそれくらいにちぎり、くじら肉は薄く切って炊きます。野菜類が柔らかくなったら、もう一度味噌の味を整え、前の晩たたいておいた七草を入れて混ぜます。緑色の若々しい味噌汁ができます。これを七草汁と言います。色のよいうちにときがらしを添えて食べます。

出典:『日本の食生活全集』(農文協)