【佐賀県】くじら供養塔③(玄界灘沿岸の食) 鯨鯢千本供養塔を建てました

2020/09/12

全国のくじら伝統食

少し昔の佐賀県玄界灘沿岸の話です。小川島を捕鯨基地とし、呼子に居宅を構えて繁栄した中尾氏は、代々甚六の名を襲名しています。三代甚六は、宝暦5年(1755年)にくじら1頭の対価で呼子町先方に龍昌院を建て甚六が率いる鉾組(羽刺をする人たち)の元祖松尾好太夫が鯨鯢供養塔を建立しています。天保2年(1831年)に鯨鯢千本供養塔を建てました。それは創業以来の捕獲数を1000頭と考えたからです。

出典:『日本の食生活全集』(農文協)