【鹿児島】せしから煮しめ(霧島山麓の食) くじらの皮のことを「せしから」と言います

2020/12/09

全国のくじら伝統食

少し昔の鹿児島県霧島山麓の食の話です。街に出た時や祭りの時に、せしからは忘れず買ってきます。板くずに黒い皮をつけたようなせしからは、くじらの脂をとったあとの煎りからのことです。コリコリして甘みがあって、切り干し大根には欠かせません。脂焼けのない白いものほど味が良いと言われています。使う前の晩から水に湿して柔らかくしておきます。田植え時の煮しめにはどこの家でも使われます。
出典:『日本の食生活全集』(農文協)