卍紋の紀州藩古座浦鯨方

2021/01/26

お客様に使えるくじらの話

江戸時代の万治3年、現在の和歌山県串本町古座浦に紀州藩の鯨方が置かれて、藩営の捕鯨が始まりました。藩が運営するくらいですから、当時の捕鯨がとても重要な産業だったことを物語っています。
また、古座浦鯨型の紋は卍紋。今では、お寺のイメージが強いですが、もともとは、吉祥を意味するとてもおめでたい記号。ちなみに卍が寺院の地図記号になったのは、明治13年からです。
当時ハイリスク、ハイリターンの捕鯨に、事故やケガが無く鯨を捕れるよう、吉祥の願いを込めたのでしょうね。