【大阪府】クジラのハリハリ(大阪天満雑貨商の食) 食べごろが重要!クジラのハリハリ

2020/07/11

全国のくじら伝統食

少し昔の大阪天満雑貨商の食の話です。クジラのハリハリは寒くなると、夕食のおかずによく作ります。この料理の語源は、食べるときに水菜のハリハリという音がするので、ハリハリと呼ばれています。薄切りのクジラの赤肉や尾の身に本皮と水菜を一寸五分ほどにザクザク切って大量に用意します。浅鍋にコンブ出汁を入れて少しの砂糖と薄口醤油で少し濃いめに味付けして火にかけます。煮立ったらクジラや水菜を少量づつ入れさっと火が入ったらすぐに食べます。クジラは煮すぎると固くパサパサになって美味しくありません。水菜も煮すぎるとハリハリと音がしないので、食べごろがとても大切な料理です。

出典:『日本の食生活全集』(農文協)