【大阪府】お肉を使った料理(大阪天満雑貨商の食) 1週間に1度のご馳走!牛肉、鶏肉、鯨肉

2020/07/11

全国のくじら伝統食

少し昔の大阪天満雑貨商の食の話です。肉が食卓にのぼるのは、1週間に1度くらい。牛肉を一番よく食べ、次がかしわ(鶏肉)、クジラの順番。豚肉はほとんど食べなかったようです。この雑貨商の家では、牛肉とかしわは「八百留」で買い、クジラはクジラ肉専門店で買っていました。肉だけを味わう料理はなく、牛肉ではすき焼き、肉じゃが、ダイコン、コンニャク、ニンジン、ゴボウと炊いて薄口しょうゆと砂糖で味付けした筑前炊き、その他コロッケ、、ライスカレーなど作ります。かしわは親子丼やすき焼きにします。クジラはクジラのハリハリ、さらしくじら(クジラの腹と尾の部分の薄切りを茹でて脂肪を取り、冷水でさらしたもの)の辛子酢味噌和えを作ります。コロは関東炊きに入れます。

出典:『日本の食生活全集』(農文協)