広がりを見せた西海の組織的捕鯨。

2020/04/19

お客様に使えるくじらの話

1677年に紀州太地で掛網銛突捕鯨法が考案されると、1684年に深沢義太夫は、太地に行き視察を行いました。その後壱岐の勝本で西海で初めての網組が作られたと言われています。網組とはおもに網漁における共同経営体およびその労働組織を言います。五島・有川の江口組では1691年に初めて網組が行われました。唐津呼子の中尾組は1711年に小川島で突組を開始しその後網組を開始しました。このように西海地方各地で組織的な捕鯨が広がっていったのです。

出典:日本とクジラ(福岡市博物館)